履歴書はどこで買う?購入可能店と選び方のポイントを解説!

就職活動で必ず必要になる「履歴書」ですが、コンビニなどで購入したもので問題ないのか不安に感じている方もいるかもしれません。そこで今回は、履歴書の購入可能店と選び方のポイントをご紹介します。
履歴書とは?種類は?
まずは、履歴書とは何か?どのような種類があるのか?を改めておさらいしておきましょう。
履歴書とは?
履歴書とは、応募者の基本情報や職歴、学歴を記載する書類のことで、企業が採用選考の際に重要視する資料のひとつです。自己PRや志望動機などの記載欄もあり、応募者の人柄やスキルを伝える役割も果たします。企業側は履歴書をもとに、応募者の適性や職務経験を確認し、面接の判断材料にします。履歴書の内容が充実しているほど、採用担当者に良い印象を与えやすくなります。
履歴書の種類
履歴書の種類としては以下があります。
JIS規格
JIS(日本工業規格)に基づいた標準的な履歴書のフォーマットです。一般的な履歴書として広く使用されており、職歴の有無を問わず、あらゆる職種・業種で利用できます。「フォーマットが統一されているため、どの企業でも使える」「学歴・職歴欄が広めで、詳細に記載できる」「志望動機や自己PRの欄があるが、比較的シンプル」といった特徴があります。職歴が多い転職希望者や正社員として応募する方に適しているといえるでしょう。
一般用
文具店やコンビニなどで販売されている、特に規格が決まっていない履歴書です。JIS規格に似ていますが、レイアウトや項目が異なる場合があります。「フォーマットが自由なため、自分の強みをアピールしやすい」「志望動機や自己PR欄の広さが商品によって異なる」といった特徴があります。特定の業界や職種に合わせて履歴書を調整したい人や自己PRをしっかり書きたい人におすすめです。
新卒用
大学生・専門学生・高校生が就職活動で使用する履歴書です。新卒向けの履歴書は、職歴欄が少なく、志望動機や自己PRの記入欄が広めに設計されていることが特徴です。新卒で初めて就職活動をする人やインターンシップに応募する学生、自己PRを重視したい人におすすめです。
転職用
転職者向けに作られた履歴書で、職歴欄が広めに設定されているのが特徴です。転職活動では、企業が「これまでの経験やスキルをどのように活かせるのか」を重視するため、職務経験を詳しく記載できるフォーマットが求められます。社会人経験があり、転職を考えている人や職務経験を強くアピールしたい人におすすめの形式です。
アルバイト用
アルバイトやパートでの応募用に作られた履歴書で、シンプルな形式が多いです。学歴・職歴の記入欄が小さく、志望動機や自己PR欄も最低限の情報で済むようになっています。アルバイトやパートを探している人や短期間の仕事に応募する人、学生や主婦(夫)で気軽に応募したい人などにおすすめです。
履歴書はどこで買う?購入可能店を紹介
履歴書にはご紹介したような種類があり、さまざまな店舗で販売されています。基本的に用途に合ったものであればどこで購入しても問題ありません。ここでは、代表的な購入可能店をご紹介します。
コンビニ
全国の主要なコンビニチェーンでは、履歴書を24時間購入できるため、急に必要になったときにも便利です。ただ、JIS規格の履歴書が主流で、種類はそこまで多くないという点に注意しましょう。
ホームセンター
全国各地にあるホームセンターでも履歴書を購入できます。JIS規格、一般用、転職用などの種類が豊富で、用途に合わせて選ぶことができます。文房具や面接に必要な道具(筆記用具、クリップボード)も一緒にそろえたい人、郊外に住んでいて、近くにコンビニや文房具店がない人はホームセンターを訪れてみましょう。
文房具店・書店
文房具専門店や書店では、履歴書の種類が豊富にそろっています。JIS規格、新卒用、転職用、アルバイト用などさまざまな種類を選べるほか、職務経歴書がセットになったものも販売されています。自分に合った履歴書をじっくり選びたい人におすすめです。
100円均一ショップ
100円均一ショップでも履歴書を購入できます。また、履歴書用封筒やクリアファイルも一緒に購入できるため、低コストで必要な物を準備したい方におすすめです。履歴書の種類が限られている点には注意しましょう。
スーパーマーケット
大型スーパーの文房具コーナーにも履歴書が置かれていることがあります。買い物ついでに履歴書を購入したい方は、近くのスーパーに履歴書が置かれているかどうかを確認してみましょう。ただ、店舗によっては取り扱いがないこともあるので注意してください。
インターネット通販・テンプレートのダウンロード
インターネットの通販サイトでも履歴書を購入できます。もっとも種類が豊富で、用途に合わせて目的の履歴書を入手することができるでしょう。ただ、履歴書が到着するまでに一定の時間がかかるため、時間には余裕を持って注文することが大切です。また、最近ではPDFやWord形式でダウンロードできるテンプレートサイトがあり、無料で入手することも可能です。
大学生協など
大学生協とは、大学のキャンパス内にある生協店舗のことです。生協では、新卒向けの履歴書が置かれており、授業の合間などに購入できます。証明写真撮影機なども置かれているので、履歴書の作成に必要なものをまとめて用意することができます。大学生の方は、大学生協で準備するのもよいでしょう。
履歴書を選ぶときのポイントは?
履歴書は種類が豊富で、応募する企業や職種によって適したものを選ぶことが大切です。適切な履歴書を使うことで、採用担当者に良い印象を与え、選考をスムーズに進めることができます。ここでは履歴書選びの際に注意すべきポイントを解説します。
目的に合わせて種類を選ぶ
履歴書にはさまざまな種類があり、目的に合わせて適切なものを選ぶことが重要です。一般的な転職・就職活動の場合は「JIS規格や転職用」、学生の場合は新卒用など、それぞれのステージに合わせて種類を選びましょう。
企業からのフォーマット・サイズの指定がないか確認する
「企業のWebサイトからダウンロード」「JIS規格履歴書」「紙の履歴書ではなく、Web履歴書」など、企業によっては、「指定の履歴書フォーマット」を求められることがあります。応募する企業の求人情報を確認し、指定のフォーマットに合わせて履歴書を用意しましょう。
また、履歴書には主にA4サイズとB5サイズの2種類があり、企業によっては指定があることもあります。事前に指定の有無をチェックしてからサイズを選ぶのがおすすめです。郵送の場合は、封筒のサイズやフォーマットにも注意しましょう。
記載したい内容の項目があるかを確認する
履歴書のフォーマットによって、記入できる項目が異なります。自分のアピールしたい内容をしっかり伝えられるフォーマットを選ぶことが大切です。「職歴や実務経験を詳しく書きたい場合は、職歴欄が多く記載できる履歴書を使用するか、職務経歴を詳しく記載した職歴書を添える」
「自己PRを重視したい場合は、一般用の履歴書で、志望動機や自己PR欄が大きいものを選ぶ」など、どのような内容を記載したいかを決め手、その後に履歴書を選ぶことが大切です。
購入場所と正否は関係ない
履歴書はコンビニや100円ショップ、文房具店、インターネット通販などで購入できますが、どこで買ったかによって評価が変わることはありません。また、最近では、企業側がWeb履歴書を指定するケースも増えています。自分のパソコンで編集し、PDF化して提出することも可能です。企業の指定がない場合は、紙の履歴書とオンライン履歴書のどちらを選んでも問題ありません。
これだけは注意!履歴書を書くときのポイントは?
履歴書は、応募者の第一印象を決める大切な書類です。誤った書き方をすると、採用担当者にマイナスの印象を与え、選考に悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、履歴書を書く際に特に注意すべきポイントを解説します。
誤字脱字には十分に注意する
履歴書に誤字や脱字があると、「注意力が足りない」「丁寧さに欠ける」と評価される可能性があります。特に、氏名や企業名、志望動機などの重要な部分でミスをすると、採用担当者に悪印象を与えることになります。記入後の見直しを徹底することと、できれば第三者(家族や友人)にチェックしてもらうとよいでしょう。パソコンで下書きを作成し、印刷したものを参考に手書きするのもおすすめです。
修正液や修正テープの使用はNG
履歴書では、修正液(修正ペン)や修正テープの使用は避けましょう。書類の修正跡が目立つと、「ミスをそのまま提出する人」「雑な人」という印象を与えてしまう可能性があります。少しのミスでも、新しい履歴書に書き直すようにしましょう。軽微なミスなら、二重線を引き、訂正印(訂正印は小さく押す)を使って修正しても大丈夫です。
前向きな内容を意識する
履歴書には、応募者のポジティブな姿勢や熱意が伝わる内容を書くことが重要です。ネガティブな言葉や、消極的な表現は避けるようにしましょう。NG表現と修正例を簡単にご紹介します。
NG表現と修正例
「○○の仕事は合わなかったので辞めました」
▶「新しい挑戦をしたいと考え、転職を決意しました」
「特に資格や経験はありません」
▶「現在○○の勉強をしており、今後スキルを高めたいと考えています」
「人と接するのが苦手ですが頑張ります」
▶「お客様と関わる仕事を通じて、コミュニケーション能力を向上させたいです」
採用担当者は、履歴書から「この人と一緒に働きたい」と思えるかどうかを判断します。そのため、前向きで意欲的な表現を心がけることが大切です。
企業が求める人物像を意識する
履歴書の志望動機や自己PRを書く際は、企業が求める人物像を意識し、それに合った内容を書くことが重要です。単に「自分の強み」を書くだけではなく、企業のニーズとマッチするように工夫しましょう。
人物像を意識した内容を書くためのポイント
・求人情報をよく読み、企業が重視しているポイントを把握する
・企業が求めるスキルや特性に対し、自分が持っている強みをアピールする
・企業の魅力や事業内容に触れ、「なぜこの会社なのか」を明確に伝える
企業の求める人物像をしっかり把握し、自分の強みを活かせることをアピールすることで、採用担当者の関心を引きやすくなります。
このほか履歴書に貼る証明写真も、服装などのレギュレーションを守って準備することが大切です。証明写真についても知りたいという方は以下の記事もご確認ください。
関連記事:履歴書の証明写真の服装はどうする?印象を高める服装のポイントを解説!
まとめ
履歴書はどこで買えばいいのか?コンビニや100円均一ショップで購入したものは失礼になるのでは?などとお困りの方もいるかもしれませんが、履歴書の購入場所によって評価が変わるということはありません。
ただ、企業が履歴書のフォーマットを指定している場合は、それに合わせて用意する必要があるため、種類が豊富な店舗やネットなどで選んでみてください。また、用途によって選ぶべき履歴書は異なるので、何を選んでいいかわからないという方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。