求人数が多いのはいつ?時期を見極めて転職活動をスムーズに進めよう!

「いつから始めたら転職しやすいの?」「今って求人数多いのかな?」など、転職活動に最適な時期は気になるポイントですよね。 せっかくならベストな時期に活動したいもの。 本記事では企業の中途採用動向を踏まえて、求人が活発になる時期やその理由についてまとめました。 正社員・派遣社員・アルバイト・パートなど雇用形態による違いも解説しています。ぜひスムーズな転職活動への一歩にお役立てください。
年間で求人数が増える時期は?
中途採用の場合、企業によって採用時期は異なるため比較的年間を通して求人数は安定しています。
とはいえ、採用活動が活発になりやすい時期があるのも事実。
特に求人数が多いと言われているのが「1月~3月」「GW明け~6月」「夏期休暇明け~10月」の3パターンです。
ここでは、それぞれの時期で求人数が増える理由について解説します。
「1月~3月」に求人数が増える理由
実は、年間を通して最も企業の採用活動が活発になるのがこの時期。人事異動に伴う体制の見直しのために、積極的に採用活動を進める企業が多いようです。
また、年末や年度末は退職を申し出る人が増えるため、欠員補充のための募集も同時に発生します。 求人件数が増えると同時に、求職者の応募の動きが活発になる時期でもあります。
「GW明け~6月」に求人数が増える理由
この時期は、新卒の採用・入社が落ち着く時期でもあり、第二新卒枠として採用が増える傾向にあります。
転職活動は応募~入社まで約3ヶ月かかると言われているため、9月入社を狙った採用活動を理由に求人数が増えるのです。
また、6~7月は多くの企業で賞与を支給するタイミングでもあり、いわゆる「ボーナス退社」をする人も。
賞与後に退職し転職活動を始める求職者が多いことから、この時期も比較的求職者の応募数が増える時期です。
「夏期休暇明け~10月」に求人数が増える理由
お盆休みは年間でも有数の長期休暇となる企業が多く、休み明けから本格的に採用活動をスタートさせていきます。
お盆明けから秋口にかけて、新たな採用ニーズが生まれやすいタイミングです。上期が終わった段階で人員計画を見直し、下期に向けた体制構築を考える企業が多いからです。
前述の通り6~7月の賞与後に退職する社員も多いため、退職者の欠員補充も必要となります。
イレギュラーなケースでは、9月卒業の留学生や大学院生を狙った募集もあります。一般的に、「1月~3月」「GW明け~6月」「お盆明け~10月」の3回のタイミングが年間を通して求人数の増えるピーク時期となります。転職活動を始めるベストなタイミングと言えるでしょう。ただし、業界や職種、賞与のタイミングなどによって差が生じるため、自分自身が希望する業界や企業の情報はしっかりチェックしておきましょう。
年間で求人数が減る時期は?
人事異動や退職時期などを理由に求人数が多くなる時期もある一方で、求人数が少なくなりやすい時期も存在します。
それが「年末年始」と「GW、夏期休暇期間」です。それぞれどんな理由で求人数が減少するのでしょうか?
「年末年始」に求人数が減る理由
業種・職種よりばらつきはあるものの、年末年始は休暇となる企業が多く、採用活動自体がストップする傾向にあります。サービス業などでは営業していても繁忙期となり、面接などの対応が難しいことも要因となります。
一方で、年明けから一気に採用活動を加速させる企業も多いため、年末年始の休暇期間中に転職活動の準備を始めておくと、採用の波に乗りやすくなるでしょう。忘年会や年末年始の帰省が自分自身の仕事や今後を見つめなおすきっかけとなり、退職・転職を決意する方も少なくありません。
早めに準備を始めることがより良い転職活動へのカギになりますよ。
「GW、夏季休暇」に求人数が減る理由
ゴールデンウィーク、夏季休暇も大型連休により採用活動をストップさせる企業が多いことが求人数減少の大きな理由です。
特に飲食業や宿泊、レジャーといった接客・サービス業は繁忙期となるため、休暇の前後に採用活動を行う企業が多い傾向にあります。こうした接客・サービス業を志望する場合は、この大型連休前後の募集を狙って準備を進めておくと、スムーズな転職活動につながります。
正社員・派遣社員・アルバイトともに同様の傾向
現代は多様な働き方や雇用形態があり、転職活動は正社員だけのものではありません。
それでは、雇用形態によって転職活動に最適な時期は変動するのでしょうか?
結論からいうと、どのような雇用形態であっても、求人が増える時期・減る時期は大きく変わりません。なぜなら、契約社員や派遣社員、アルバイト・パートの場合も、雇用をするのは同じ企業だからです。業界や職種による差はあっても、雇用形態による違いはほとんどないと考えてよいでしょう。
早めの準備が転職成功のカギ
求人数の多い時期と少ない時期について解説してきましたが、はたして求人数が多い時期はどの求職者にとっても有利になるのでしょうか?
求人数が多い時期だからといって、必ずしも転職活動が楽に進められたり、転職へのハードルが下がるというわけではありません。
先にも述べた通り、年末年始や賞与後の退職者を狙って採用活動が活発になる傾向もあります。求人数が増える時期=応募者数が増える時期でもあるため、ライバルも多い可能性が高いのです。
とはいえ、求人数の多い時期は、転職先の選択肢が広がり、仕事内容や条件面等、自分自身の希望にあった求人に出会える可能性も高まりますよね。ライバルたちを一歩リードして、あなたにとってベストな転職活動をするためにも、求人数の多い時期を狙うだけでなく、早めに対策や準備を進めることが重要です。
転職希望時期を逆算して計画的にスタート
スムーズに転職活動を進めるためにおすすめなのは、「目標としている入社時期」から逆算して計画的に進めることです。
正社員での転職を考える場合、転職活動にかける期間は一般的に3~6ヶ月が最適と言われています。転職期間が短すぎると、企業や業界のことを深く知って比較検討することができませんし、逆に長期化することでダラダラと先延ばしにしてしまう可能性もあります。例えば、年末に退職して年明けから心機一転スタートしたい!と考える場合、入社から逆算して、夏~秋にかけて準備を始めると良いでしょう。
転職を経験した方の中には「エントリーシートや履歴書の作成に思ったより時間がかかった」「ゴールの時期を決めておらず転職活動が長引いた」「求人数の少ない時期に応募せざるを得ず選択肢が少なかった」といった失敗談も聞かれます。計画性をもって転職活動のスケジュールを組み立てておくと、こうした失敗も防ぎやすいですよ。
早めに準備を進めることで、しっかりと自分のやりたい仕事や目指したい姿を見つめ直し、納得のいく転職ができるといいですね。
まとめ | 求人数の多い時期を狙った早めの準備を!
ここまで、求人数が増えやすい時期とその理由、転職活動を進めるにあたってのポイントについてご紹介してきました。特に初めての転職をお考えの方は、いつ始めたら良いものかと迷われていた方も多いことと思います。
選択肢を広げるためには、求人数が増える時期を狙って転職活動をするのも有効な手段です。
しかしながらライバルが多い時期ともいえるため、情報収集などの準備を計画的に行い、転職活動を有利に進めましょう。近年は、中途採用を通年化している企業も増えてきているため、希望する業界の求人動向や採用スケジュールなどもしっかりリサーチしてみてくださいね。
本記事が、求人動向や転職活動を始めるべきタイミングへの理解を深めるきっかけになっていれば幸いです。
あなたにとってベストな転職ができるよう祈っています!