販売員とは

販売員とは、お客様に接客して商品を販売する職業です。
勤務先によって業務内容は様々ですが、接客と販売が基本となります。
また商品管理や会計業務、清掃やディスプレイの変更・調整なども業務の一環です。

販売員の仕事内

販売員の仕事は、お客様と接するだけではありません。
ここでは、販売員の仕事内容について業務別に解説します。

接客・販売

販売員のメインの仕事は、お客様への接客と販売です。
お客様と会話しながらニーズをくみ取り、希望や購入目的に合った商品を提案します。
お客様の購入意欲を高めるためには、商品に関する深い知識も必要です。

会計業務

お客様が商品を購入する際の金銭の受け渡しや購入品の包装なども、仕事のひとつです。
新規顧客やリピート客の獲得のため、ポイントカードの案内も行うこともあります。

商品の検品・品出し

販売員は、入荷した商品の検品や在庫管理、品出しも行います。
店頭に出す商品の量を決めたり、商品整理をするのも業務の一環です。
商品の売れ行きを見ながら、欠品が出ないように商品を発注する必要もあります。

レイアウト・ディプレイの変更

店頭のレイアウトやディスプレイは、商品の売上を左右するため、頻繁に見直しや変更する必要があります。
お客様のニーズや流行を把握した上で、積極的に売り出したい商品や人気商品を配置します。

清掃業務

店舗の清潔感を保つために清掃をする必要があります。
開店前や閉店後には、フローリングの清掃や試着室、商品棚のガラス拭き、カウンター周りの清掃などを行います。

販売員の1日の流れ

販売員を目指すなら、まずは1日の流れについて把握したいところです。
ある販売員の出勤から退勤までの流れを解説します。
※業種や店舗により異なるので、あくまでも一例です。

9:30　出勤・開店準備・朝礼

出勤したら、まず開店準備に取りかかります。
店頭の清掃をしたりレジの準備を済ませたり、お客様を迎えるために準備を整えます。
開店準備が完了したら朝礼を行い、売上報告や注意事項などを共有します。

10:00~12:00　開店

開店し、お客様が来店されたら「いらっしゃいませ」と笑顔で出迎えましょう。
午前中は比較的お客様が少ないため、接客や販売をしながら、合間に入荷商品の検品や品出し・在庫管理などを行います。

12:00~13:00　お昼休憩

他のスタッフと時間をずらして、順番にお昼休憩をとります。
百貨店やショッピングセンターの勤務であれば、スタッフ用の休憩所などの用意があります。
休憩後は、身だしなみをチェックし、勤務先に戻ります。

13:00~20:00　仕事の再開

学校や会社が終了するタイミングの夕方から夜にかけては、来客数がアップします。
午後は接客と販売がメインとなるため、お客様への対応に専念しましょう。
空いた時間は、清掃業務や商品の整理を行います。

20:00~20:30　閉店・退勤

閉店後は、レジ締めや売上報告書の記入、清掃や商品整理をし、商品にカバーを掛けます。
閉店作業はやるべきことが多いため、スタッフ同士で手分けをして取り組みます。閉店作業が終わり次第、退勤します。

販売員の働き方

販売員の勤務体制は、シフト制がほとんどです。
勤務先の店舗によって異なりますが、基本的には土日祝に出勤することが多く、休みが不定期になります。
勤務時間は早番・中番・遅番などシフト制であるところが多いため、生活が不規則にならないように注意が必要です。
また、クリスマスや年末年始、セールなどの繁忙期は、営業時間が延長されたり、残業になる場合もあります。

販売員の仕事のやりがい・大変なこと

販売員の仕事は、やりがいと同時に大変なこともあります。
ここでは、販売員の仕事のやりがいと大変なことを解説します。

販売員の仕事のやりがい

販売員のやりがいは、接客でお客様に喜んでもらえる点です。
お客様との会話を通して、信頼してもらえたり、提案した商品を気に入ってもらえると、やりがいにつながります。
また接客や販売を通して、コミュニケーション能力や臨機応変な対応力が身につく点もやりがいの一つです。
販売員はお客様のニーズを引き出して商品を紹介するスキルが求められます。
ご要望を引き出すためには傾聴が必須のため、自然とコミュニケーション能力が培われます。
お客様の求めることは一人ひとり異なるため、臨機応変に対応する力も身につくでしょう。

販売員の仕事で大変なこと

フルタイム勤務の販売員は1日8時間ほど立ちっぱなしで、体力的にハードです。
商品や備品が入った段ボールを持ち上げたり運んだり、重いものを持つことも。
また、販売員はお客様と最も近い立場のため、お客様からご意見をいただくこともあります。
他のスタッフが接客した方であっても、自分がお叱りを受ける場合もあります。

販売員に向いている人とは?

販売員を目指すのであれば、どのような人が向いているのかを事前に把握しておくとよいでしょう。ここでは、販売員に向いている人について解説します。

人と接することが好きな人

販売員の仕事は、接客と販売がメインとなるのでお客様一人ひとりに合わせたコミュニケーションが必要とされます。
人と接することが好きでお客様との会話を楽しめる人は、販売員に向いています。

ヒアリング上手な人

販売員は、お客様の要望をくみ取り、適切な商品を提案する必要があります。
自分が上手く話すことよりも、お客様の話をいかにヒアリングできるかの方が大切です。人の話をよく聞き、相手の要望を察することが得意な人は、販売員に向いているでしょう。

流行りや最新のトレンドに敏感な人

最新の商品を扱う店舗の場合、流行りや最新のトレンドに敏感になることも求められます。
今世の中でどのような商品が求められているのかを把握しておくことで、お客様との話が広がりやすくなります。
新しい情報に敏感な人は、販売員に向いているでしょう。

販売員を目指すために必要なスキル

販売員になるために、特別な資格は必要ありません。
ここでは販売員に必要なスキルを解説します。

コミュニケーション能力

お客様と接する販売員にとって、コミュニケーション能力は必須です。
販売員は、お客様とスムーズに話せる力が必要とされるだけではなくお客様の話に耳を傾けるヒアリング力も必要です。
接客中はお客様のお話をしっかり聞き、ご要望を把握することが重要です。

提案力

販売員は商品を売るのが仕事です。
店舗によっては、店舗全体や個人の売上目標が設定されている場合もあります。
お客様からの評判はもちろん、売上の成績も評価対象の一つです。
商品を購入してもらうためにコミュニケーションの取り方や提案方法を考えるのです。
購入意欲を高めるためには、ニーズに合った商品の提案が必要です。
また商品の知識があると、お客様に的確な説明ができ、商品購入につながるでしょう。

臨機応変に対応する力

販売員は接客・販売だけではなく、在庫管理や品出し、会計業務やディスプレイの変更など、幅広い業務を行います。
特にセール等の繁忙期には、仕事を同時進行しなければなりません。
そのため、状況に応じた臨機応変な対応力が求められます。
将来的にキャリアアップして店長などの役職に就いた際には、スタッフをまとめる力も必要です。
日頃から臨機応変な対応力を身につけておきましょう。

まとめ

販売員は接客・販売だけでなく、幅広い業務が任されます。
そのためコミュニケーション能力や提案力、臨機応変な対応力も必要です。
一方で、特別な資格などは不要のため、未経験の人でも挑戦できる仕事です。

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